日常会話で手軽に笑いが取れたらどうでしょうか?人間関係の距離感も縮まり、その場の空気も良くなりますよね。そんな方法があります。ネタをかぶせれば、誰でも手軽に笑いが取れて、心の距離がグッと縮まります。そのやり方について解説していきます。
↑記事と一緒に動画を見ると理解が深まります↑
目次
かぶせるってなに?
芸人さんが、何かを食べるときに、「これほんまに美味しいの?(食べて)美味しい!」というのを見た事がないでしょうか?
この後に、2人目が「ほんまか?なんか見た目はまずそうやで(食べて)美味い!」と同じネタをします。これをかぶせると言います。では、そもそも、なぜかぶせるのか、というと事です。
せっかく、みんなが笑える種を見つけたのだから、もう1回、その味をしがみましょうよ、という感じです。美味しいグルメを見つけたら、何回もおかわりしたいですよね。そんな感覚と似てると思います。
かぶせる時のルール
ネタをかぶせる時は、基本的に、ウケたネタをかぶせるという事です。当たり前の事ですが、ウケていないネタをかぶせても、ただスベるだけです。
具体的なかぶせ方
例えば、先日「それ、ここじゃなくてよくない?」っていう事がありました。僕は、家の近所のスポーツジムに行っています。そのジムで筋トレしていると、1人のお爺ちゃんが来て、鏡の前でラジオ体操を始めました。そして、10分ぐらいラジオ体操をして、そのまま帰って行きました。
その時に僕は心の中で「それ、ここじゃなくてよくない?」ってツッコミました。これを仕事仲間の数人で話をしている時に、喋ると笑ってくれました。その会話の流れで「みんなジムとか行ってんの?」という話になり、「ジムでなにするの?」と膨らんでいきました。
すると、みんな「ラジオ体操して帰ります」とかぶせてきました。
このように誰かが笑いをとったフレーズを拝借する、という感じです。元ネタを提供した僕としても悪い気はしません。みんなが面白いと思って、自分のフレーズで遊んでくれているのです。
ネタをかぶせられたネタ元の人は、自分の発言をみんなが共有してくれてる事に対して悪い気はしません。それどころか、ちょっとした優越感を感じられるでしょう。そして、かぶせる方は、お手軽に笑いが取れるので助かります。
この「かぶせる」という行為は、かぶせる方もかぶせられた側も、どちらもWin-Winになっています。なので、積極的にかぶせていきましょう。
-
お笑い的はひふへほの法則!相手に快楽を与える会話術
話し相手と気持ち良く会話で盛り上がれない、という人がいます。でもそれはすぐに解決できます。それどころか、相手を気持ち良くさせて、なおかつ信頼されて、他の人よりも、あなたに話しかけたくなります。 その方 ...
続きを見る
三段落ちってなに?
ネタをかぶせてアイデアを共有して楽しんでいても、何回もかぶせていると飽きてきます。それを回避するのが三段落ちです。
先ほどのラジオ体操のかぶせでも、2人目は、そのまま「ラジオ体操して帰ります」とかぶせていました。しかし、3人目が全く同じセリフで「僕もラジオ体操して帰ります」では笑いの量は減ってしまいます。そこで、少しだけ変化させる飽きさせないようにする必要があります。
例えば、先ほどの「ラジオ体操して帰ります」の場合だと、2人目は、全く同じフレーズでも大丈夫です。しかし、これが連続していくと、流石に聞いてる方も飽きてきます。
3つ目は少し変える
なので、3人目以降は変化させていきます。例えば以下のような感じです。
3人目以降のかぶせ方
かぶせ「僕はラジオ体操の3番だけやりました」
ツッコミ「3番なんかあんの!?」
あるいは以下のような感じです。
3人目以降のかぶせ方
かぶせ「僕はラジオ体操を3セットやってから帰ります」「
ツッコミ「そんなにやるの!?」
-
芸人に学ぶ雑談力!8つの鉄板の話題と年代別の鉄板の話題
今は隙間時間は、ほとんどの人がスマホを見ています。でも、そんな時に、ちょっとした雑談で盛り上がれたら、一気に人間関係の距離感が縮まります。そして、それは難しい事ではありません。 人間が根源的に気になる ...
続きを見る
漫才やコントも同じ
漫才やコントも同様です。1つ目のボケがあります。そのネタをかぶせる。そして、3つ目は少し変える。これがいわゆる三段オチです。この時も、ウケてないネタをかぶせてはいけません。
三段オチの笑いの量の変化
かぶせれば、かぶせるほど、笑いの量は減っていきます。2回目のかぶせは、1回目を上回る時もありますが、基本的には、減っていくと思っていて下さい。特に漫才やコントの中では、顕著に減っていきます。なぜなら、同じボケだからです。
だからこそ、3つ目を変化させる必要があります。以下のようなイメージです。
1回目がお客さんにウケた状態です。2回目の笑いの量は、少し減ると思っていて下さい。たまに1回目を上回る時もありますが、基本的には減ると想定して、ネタを作っておいた方が気持ち的にも安心です。
そして3回目で、うまく変えれば、1回目と同等か、超えてきます。
三段オチは二度美味しい
三段落ちを使えるなら使った方がお得です。なぜなら、思いついた1つの面白いアイデアで、3回も笑いを取れるからです。
さらに、三段オチがいいのは、伏線のようにも見えます。連続して3回、かぶせる時もあれば、他のネタを挟んで、かぶせる時もあります。そうなると、伏線を回収してるように見えて、作り物として、よくできてるように見えます。
そう考えると、三段オチは二度美味しい、という事になります。
-
自虐ネタで相手の心を掴んで最短で距離感を縮める方法
ビジネスの現場でも、学生同士でも出来るだけ早く人間関係の距離を縮めたいものです。そのために有効なのが自虐ネタです。しかし、その自虐ネタにも、いい自虐ネタと悪い自虐ネタがあります。 いい自虐ネタの作り方 ...
続きを見る
まとめ
つまらない会話より面白い会話の方がいいですよね。かぶせは本当に誰でもができる事です。さらにかぶせるという行為は、相手のアイデアに乗っかる訳ですから、相手をリスペクトしているようにも感じられます。
そう考えると、みんなが幸せになれる会話術なのかもしれません。どんどんかぶせていきましょう!