仕事でもプライベートでも、会話が面白い人は重宝されます。しかし、多くの人が誤解していることがあります。それは、トークスキルが、コミュニケーションスキルではない、という事です。
饒舌に喋れる人が、重宝されるわけではありません。アナウンサーのように一切、噛まずに綺麗に発音できる必要はありません。僕自身、滑舌が悪いですが、企業様の社員さん達の前で、社員研修として2時間や3時間、喋る時があります。
こんな僕の滑舌状態でも、喋るのが上手ですね、と言われます。なぜ、そう言われるのか、何に気をつけているのか、解説していきます。会話に自信が持てない人も必ず、人を惹きつける話し方ができるようになります。
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目次
人を惹きつけるトークスキル1
ジャパネットタカタの高田社長は、あえて高い声を出していたそうです。普段の会話時の声を聞くと、あのような高い声ではありません。あれは、注目してもらって覚えてもらうために、あえて高い声を出していたそうです。
一般の方が日常に取り入れるのは難しいかもしれませんが、いいアイデアだと思います。そこまで無理しなくても、あなたが実践できる方法をお伝えしていきます。
トークにタイトルをつける
今後、あなたが話をする時は、いきなり話を始めるのではなくて、まず、その話にタイトルをつけて下さい。そのタイトルを聞いた相手が、聞いてみたい!と思ったら、その時点で、そのトークは成功したようなものです。
手の込んだタイトルをつける必要はありません。「その話、ちょっと気になるなぁ」っていうぐらいで十分、効果はあります。この時に気をつけないといけないのが、自分でハードルをあげるようなタイトルは禁物です。
タイトルがあるかないかで、見たい聞きたい気持ちが大きく変わってきます。例えば以下の映画ですが、バイスというタイトルだけです。僕は、この映画の副題を見たときに、俄然、見たくなりました。
そして、こちらが副題です。「世界をメチャクチャにしたまさかの実話」これを見た瞬間に、見たくなりました。このようにタイトル(これは副題ですが)には、見たくなったり、聞きたくなる効果があります。
タイトルをつけにくい時の対処法
トークにタイトルをつけるといっても、ふさわしいタイトルを思いつかない場合もあります。またタイトルのつけるのが難しい時もあります。そのような時は、感情に訴えかけるようなタイトルにしてください。例えば以下のような感じです。
メチャクチャ腹立つ話があるんです!
これって私が悪いかどうか聞いて下さい!
人が、ものすごく怒ってる話には、何か普通じゃない事があるという期待感があります。このようなタイトルを聞かされると、どうしても、話の内容が気になるので、何があったか知りたくなります。
このように、トークのタイトルというのは、相手に話を聞くスタンスを取らせる事ができるのです。
人を惹きつけるトークスキル2
トークタイトルをつける事を遊び感覚でやっていくと、自然にタイトルがつけられるようになっていきます。その次にするべき事は以下の2つです。
声量とスピード
声の大きさと喋るスピードは、とても大切です。絶対にやってはいけないのが、大声と早口です。プレゼンをする時に、気持ちがこもり過ぎて、不自然なほど、大きな声を出す人がいますが、これはマイナス効果です。
何の前触れもなく、突然、大声で喋り出すと相手は驚いて引いてしまいます。そして、早口もダメです。早口のせいで聞き取れなかった場合、「自分だけ聞き取れてないのか?」「みんなは理解できてるのか?」と、相手を不安にさせてしまいます。
会話の序盤では信頼関係を築かなければいけません。その段階で、不安にさせてしまってはいけません。
人が気持ちよく感じる声の大きさは?
聞き手が気持ちいいと思える声量は、10段階で表すなら「6」か「7」ぐらいです。「8」になると声が大きい人で、スポーツでもやってたんですか?と思われるぐらいの声量です。10段階の「9」や「10」ぐらいの声量はダメです。相手が驚いてしまいます。
最初は、「6」か「7」ぐらいの声量で話はじめて、相手がしっかりと聞いてくれてるな、というのが分かったら、話をするスピードをテンポアップしても大丈夫です。
そして、芸人なら、オチゼリフの場所、ビジネスシーンであればプレゼンの核心部分では、ゆっくりと大き目の声で強調して喋って下さい。このように、声の大きさと喋る速度を操る事で、相手との空間を支配する事ができるようになります。
伝説のスピーカー
世界的に有名なスピーチの達人がいます。スティーブ・ジョブスやオバマ大統領といった人たちです。このようなスピーチが上手い人達も声量とスピードを自由自在に操り、抑揚をつけてメリハリを生み出し、聴衆を扇動して空間を支配していました。その結果、多くの人の心を動かす事に成功していました。
まとめ
人を惹きつけるためには、まずはタイトルです。タイトルがあるか、ないか、というだけでも興味の度合いは全く変わってきます。なぜか、あの人の話って、聞いてしまうんだよな、という人がいます。
そういう人は、声の大きさと話をするテンポが、なんか気持ちいいという人です。本人は無意識かもしれませんが、ナチュラルに抑揚がついてメリハリがつけられています。
意識して取り組んでいけば、数週間後には、きっとあなたのトークが人を惹きつけているはずです。参考にされてみて下さい。