ビジネスシーンに限らず自己紹介は大切です。ここで相手の気持ちを掴めるかどうかで、今後の付き合い方が決まると言っても過言ではありません。ビジネスに限らず、メルマガでもYouTubeで動画を投稿する時も、覚えてもらいやすい印象に残る自己紹介があれば、それだけで記憶に残る確率は高くなります。それだけ大切な自己紹介をパワーアップさせていく方法について解説していきます。
↑記事と一緒に動画を見ると理解が深まります↑
目次
自己紹介ではなくて事故紹介になってはいけない
自己紹介をするということは、まだ相手と人間関係ができていない状況です。そういう関係性の中で相手と喋るのは緊張します。それは誰でも同じです。そんな時に、クスッとできる自己紹介があれば、相手の心は一気に開きます。
しかし、恥ずかしいからといって名前しか伝えない人がいます。とてももったいないです。それでは、せっかく相手の気持ちを掴むチャンスであるはずの自己紹介が、事故紹介になってしまいます。事故らず無理せず相手に覚えてもらえる自己紹介を心掛けていきましょう。
メラビアンの法則とは?
メラビアンの法則というのは、1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した理論です。話し手が聞き手に与える影響について研究し、それを数値化したものです。
視覚情報は55%
視覚情報というのは、見た目のことです。表情、服装、髪型、視線、仕草、など相手の目に入る情報によって印象が伝わります。
その割合が55%と言われています。この部分について、男性はどうしようもありません。男性に出来る事は、シャキっとした顔をして髪型を整えて身だしなみを整える、というぐらいだと思います。
女性であれば、メイクしたり髪型をアップさせたり、とまだ対処法はあるかもしれません。レディガガのようなド派手な服装やメイクで出勤できたら、その都度、相手に与える印象操作もできるかもしれませんが、視覚情報で出来ることは限られています。
このように、頭にロブスターを付けてきたら、相手に強い印象を与える事が出来るかもしれません。しかし、会社にこれで出勤してきたら上司に呼び出されるのは間違い無いでしょう。
聴覚情報は38%
聴覚情報というのは、話し方です。声の大小、トーン、抑揚、口調、早さ、です。
その割合が38%と言われています。この部分は、男性も女性でも自分でコントロールできる部分です。いきなり大きい声は、相手が引くのでやってはいけません。まずは平均より、ちょっと大きいぐらいの声量がベストです。話し方については、以下の記事&動画で詳しく解説しているので、参考にされて下さい。
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言語情報は7%
言語情報というのは、話す内容です。その割合が7%と言われています。こちらも自分でコントロールできる部分です。どんな話をするのか?その話の内容というのは、あらかじめ自分で決めておけます。
しかし、初対面で、自分からベラベラと話を続けるのは難しいでしょう。だからこそ相手が食いついて、質問したくなるような自己紹介を用意しておく必要があります。
さらに、以下のグラフの通り、55%は自分ではコントロールするのが難しいですが、残りの45%は自分で何とかできます。出来ることがあるなら、準備はしておきましょう!
第一印象は15秒で決まる
人の第一印象は15秒で決まると言われています。そして、その印象が一度、定着してしまうと約3ヶ月から半年間、定着すると言われています。たった15秒で、今後3ヶ月のイメージが決められてしまうなら、その15秒を大切にした方がよくないですか?
出会ってからの15秒で出来る事=自己紹介
では、どうやって相手の印象に残る自己紹介を作成すればいいのか、お笑い芸人のスキルを取り入れながら解説していきましょう。
キャッチコピーを作る5つの方法
5つの方法を提案していきます。どれもクスッとできる、というぐらいを選んでいます。初対面で、いきなりボケ倒すのは、リスクがあります。そうではなくて「あっ、この人、ちょっとユーモアセンスがあるな」というぐらいが丁度いいでしょう。
有名人・動物・物質にたとえる
誰もが知ってる有名人に例えてみましょう。例えば以下のような感じです。
ポイント
北川景子と生年月日が同じで、広瀬すずと同じ血液型の山本です
こんな感じで自己紹介すると、相手の印象に残りやすいです。さらに「なんか凄いね」という印象も与える事ができます。でも、実は、これはとても簡単なロジックです。血液型が同じ芸能人は、幾らでいます。そもそも4種類しかないのです。さらに生年月日が同じ有名人も探せば幾らでも見つかります。とても簡単な労力で、相手に良い印象を残す事ができます。
芸能人ではなくて、自分の体型を生かして自己紹介するのも1つの方法です。肉付きがよくてガタイのいい男性なら以下のような自己紹介もありです。
ポイント
成人病の総合デパートだと医者に言われた山本です
少し自虐的ではありますが、自分が思いついた訳ではなくて、医者が言ったんだ、というように医者のせいにしているので、自分がスベった感じは少なくなります。さらに「でも今の所は健康優良児です」などと付け加えてもいいでしょう。
特技や趣味をアピールする
自分の特技や、夢中になってる趣味がある人は、これでいいと思います。もし同じ趣味を持ってる人に遭遇すると一気に距離感が縮まります。
ポイント
ダイビングが好きで世界を旅した山本です
このように言われると「何カ国ぐらい旅したの?」と聞いてみたくなります。このように相手が食いついてくれたら、その時点で良い印象を与えられています。
他には、自分の特技を嫌味なく伝えるもに1つの方法です。
ポイント
英語とスペイン語が喋れますが、日本語が1番下手な山本です
自慢のようにも聞こえがちですが、最後に自虐的な「日本語が1番下手」と言っているので嫌味がありません。特技を入れつつ、自虐を入れている時点で、日本語が下手なはずがありません。
共感を得やすいキャッチコピー
共感というのは世代や性別によって変わるので、相手を選んでしまいます。なので、多くの人が共感できるようなキャッチコピーが好ましいです。例えば、以下のようなものです。
ポイント
明日から痩せようと思ってはや10年。ずっと同じ体重の山本です
これは僕が企業の社員研修で発表すると、ほとんどの女性が笑ってくれます。それほど、多くの人が体型の事を気にしているという事です。他には、以下のようなキャッチコピーです。
ポイント
韓流ドラマの脇役に出てそうだと言われる山本です
アジア人で、イケメンや美人でなければ、ほとんどの人がドラマでは脇役です。これも共感される確率は高いです。特定の人にだけしか共感できないキャッチフレーズでも構わないのですが、その時は、相手がどんな人かを事前に調べておきましょう。
身内や家庭環境で覚えてもらう
自分の身内や家庭環境を話ても大丈夫な人は、そういう事情を伝えるのも印象に残ります。僕の知り合いの芸人で、お父さんが5人いるという男性芸人がいました。これまでの人生でお父さんが5人も変わっていったという事実を聞いて、とても印象に残っています。
これほど、特殊なものである必要はありません。例えば以下のようなものです。
ポイント
5人家族で5人の体重が500キロオーバーです。でもみんな健康な山本です
このような事を言われると、きっと大食いの健康的で明るい家族なんだろうな、というのが伝わってきます。さらには以下のようなキャッチコピーでもありです。
ポイント
先祖が徳川家に使えていた武士です。武士の娘の山本です
特徴的な家系がある人は、そういった事を引き合いに出すのもいいでしょう。歴史好きが人がいたら、きっと食いついてくれます。
同級生や出身地を引き合いに出す
人はなぜか、同郷だと分かるとグッと距離が縮まってテンションが上がります。あとは同じ世代というのも距離感が縮まります。そういった事を盛り込んでいくのも1つの方法です。例えば以下のような感じです。
ポイント
本田圭佑と同じ町内出身の山本です
こう言われると「じゃ本人と会った事あるの?」と聞いてみたくなります。さらに以下のような感じです。
ポイント
イチローとボビーオロゴンと同じ年の山本です
ここではさりげなく、イチローとボビーオロゴンが同じ年だったという豆知識も入れておきました。そうする事で相手も得した気持ちになれます。
まとめ
これからの人生で自己紹介をするシチュエーションは、たくさんあると思います。その1回1回を無駄にせず、相手との距離を縮める事ができれば、きっといい人生になっていくはずです。
お堅い場所での自己紹介や、フランクな場所での自己紹介など、いくつか用意しておくのもいいですね。是非、参考にされてみて下さい。